突撃レポーターのお店訪問  

 前任者の高橋くんが、海外へ役者修行に旅立ってしまったのか?どこか山奥の劇団養成所に籠もっているのか?定かではありませんが、東京を離れてしまいましたので、後任として突撃レポーターを担当させていただきます。私 金花商店会のホームページ制作を担当していますナビコーポレーションの織田と申します。どうぞ宜しくお願いいたします。

 早速、長らくお待たせしてしまっていたあのお店、そうです「油そば」の『とんちん亭』さんへ向かいました。混雑時はご迷惑になると思い、ランチタイムが終わる直前にお邪魔したのですが、それでもお店には3〜4組のお客さんが入っていました。控え目な店長さんは、午後1時過ぎてこんなに混むのは珍しいんですよ、などとおっしゃっていましたが、さすが人気のお店だな!という印象でした。

とんちん亭さんの「油そば」

 どうです!きざみ海苔の香ばしい風味とトッピング(オプションメニュー)されたもやしと半熟卵のボリューム。チャーシュー・ねぎ・海苔はセットで初めから付くそうです。

 写真は「味噌醤味」のタレで注文した一品。実はあまり辛いのは得意ではないのですが、麺が太いのでそれほど辛く感じず美味しくいただきました。一緒に伺った相棒が「醤油味」のタレで注文したのをいただきましたが、こちらはあっさりしたお味でこれもなかなか麺に合う味。店長にお聞きして、お好みで「お酢」「ラー油」も入れると美味しいとのことで、早速、試すと、お酢はよく合います。お酢好きの私はこれははまりました。茹で上げた麺から昇る湯気にほのかなお酢の香りが…。スルスルいただきました。

 実は私、「油そば」なるものが初めてで、冷やし中華のようなものを想像していたのですが、麺が太く、タレもお醤油や味噌醤をベースに、植物油・ラードを上手に配合した濃厚な味で、似て非なるものであることがわかりました。ラーメンの汁(しる)無し版、といったら失礼かもしれませんが、それほどボリュームとパンチのある料理です。ラーメンのようなたっぷりした汁が無いかわりに、この濃厚なタレが程良く麺にからめてあります。

 麺が太いので、沖縄・九州方面のものかと思いきや、店長のお話では昔から本州でもここかしこで食された食べ物とのこと。出すお店がそれほど多くないことから、認知度が低い分、隠れた愛好家の多い料理であることが伺えます。

 こってり濃厚なタレとうまく調和するような太い麺。きざみネギや海苔、もやしなどのあっさり食材をバランスよく盛りつけることで、全体の味を、とても食べやすくしつこくないよいに仕上げてあります。男性客が多いのかなと思いきや、女性客もちらほら居て、名前の「油そば」から受ける印象とは違い、女性や年配の方でも美味しく召し上がれるんだなと思いました。


 初めまして。このたび、突撃レポーターとして金花商店会さんのお店にお伺いさせていただくことになりました、私 高橋直人 と申します。岐阜県出身、俳優志望の24歳です。好奇心旺盛な性格ですので、突然お店にお伺いして、インタビューさせていただいたり、自慢の商品を試食させていただいたり。もちろんお代金はお払いしますので(笑)。その節は宜しくおつきあいの程、お願いいたします。

Vol.1 かつ亭 津々美

Vol.2 おそばやさん日の出

Vol.3 カフェヌードゥル ロジェ


 早速、去る4月14日に初めて金花商店会さんへ伺わせていただきました。目指すは、大好物のアレ。そうです「とんかつ屋さん」です。そういうわけで、記念すべき第1弾は「かつ亭 津々美」さんです。

かつ亭 津々美さんの「みぞれとんかつ定食」

 サクサクと目の細かい衣に、大根おろしがたっぷりのったカツは、肉の旨味を生かしながらあっさりとした味わいになっていました。

 肉はやわらかいのに油っこさも無く、レモンと醤油で食べるとさわやかな風味と気持ちのいい食感を感じました。鰹と昆布だしをベースに作られたお味噌汁は深い風味があり、お聞きしてみると、椎茸の戻し汁を隠し味にしてある、のだとか。季節によっては海老やその殻でダシをとることもあるそうです。

 カツと言うと肉料理の定番で、栄養が偏りがちなイメージがありますが、椎茸の戻し汁に実は多く含まれているビタミンC・昆布のミネラル・大根に含まれる消化酵素のジアスターゼなど、ただのカツには収まらない、これから来る夏バテ対策にはうってつけのスタミナ食になるのでは、と感じました。

 そんなカツの揚げ方を店長さんにお聞きしてみると、本来180℃で揚げるカツを、低温の140℃でじっくり揚げることで肉を柔らかいままに、肉の旨味を閉じ込めるのだとか。この手法を用い、夏でもあっさり食べられるカツを、と考案された「みぞれとんかつ」は今年で23年。テレビにも取り上げられ、女性にも人気があるとのことでした。

 久々に美味しいトンカツを食べさせていただきました。津々美さん、ごちそうさまでした。


 第2弾は「おそばやさん日の出」さんです。5月25日に伺いました。JFAハウスが近いこともあり、Jリーグの監督さんや選手の皆さんも時々寄られるとか…。

おそばやさん日の出の「鶏蒸篭つけめん」

 長めに敷かれた、大きくて真っ白な暖簾。風に吹かれる暖簾ごしに覗く店内からは、茹でられたそばの湯気と、威勢のいい掛け声が飛んできます。暖簾をくぐれば、障子や壁を彩る絵画が、4点5点と出迎えてくれます。これらは全ては亡くなられた店長のお父様の作品との事。大きくも繊細な絵心が息づく純和風の空間が、お店に来る人全てを癒します。外からは入りやすく、中に入れば居心地がいい。しかし、この日の出そばのなんとも心地好い雰囲気の秘密は、暖簾と障子の絵画だけではないようです。

 この日いただいたのは鶏蒸篭のつけめんでした。ねぎ、小松菜、鶏肉に、大根おろしが入ったつけめんは三種のめんつゆをブレンドして作ったオリジナルのもの。薄味なので、蕎麦の良さを十分に引き立て、いつまでも飽きを感じさせません。

 さらに蕎麦はそば粉からすべてご主人のオリジナル。温かいめんつゆに冷水で引き締まったソバがマッチして、食を進めます。ザル蕎麦のように体を冷やさず、掛けそばのように汗だくにならない。蕎麦を付ける時間で温度調節できるつけめん蕎麦の食べやすさ、これは時間と闘うサラリーマンにとっては必食の一品と言ってもいいのではないでしょうか。

 また、普通にどんぶりに盛っていたら、まず入りきらないであろう蕎麦のボリュームにも嬉しくさせられます。しかもこの蕎麦、簡単には伸びません。いつまでもさらさらと茹でたてのしなやかさをキープしてくれています。蕎麦粉を練る時に、青紫蘇のエキスを混ぜるのがその理由。茹で上がってからの麺の寿命を考えた時、店長が子供の頃に、お母様から毎日持たされたお弁当に必ず梅干が入っていたのを思い出し、そこから生まれたのがこの長寿の蕎麦。なるほど、このお店はご主人のご両親の愛情が支えてくれているのだと、なんだか妙に納得してしまいました。

 夜には20種類以上のつまみと、300年以上前の日本酒から全国のお酒を用意して、お客様をもてなすのがご主人の楽しみなんだとか。どの品も決して高くなく、昼の蕎麦屋の顔から一転、つきあいやすい居酒屋へと姿を変えていきます。

 フランチャイズの居酒屋が増えた昨今ですが、本当においしいお酒はこういう所で待っていてくれているように思います。どうぞ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。


 第3弾は秋深まる10月。ラーメン喫茶こと「カフェヌードゥル ロジェ」さんにお邪魔しました。誰でも気軽に味わえるラーメンとコーヒーをアットホームな雰囲気でサービスするお店です。

カフェヌードゥル ロジェさんの「野菜ラーメン」と「マーボーラーメン」

 白菜、インゲン、もやし、人参、キクラゲ、キャベツ、それにニラまで入ったロジェさんの野菜ラーメン。野菜がたっぷり入っていて嬉しい上に、白く透明なスープがなんとも綺麗でした。乳白色の麺は他では味わえない、歯ごたえを残しながらもふわふわとした食感を持っています。昔の中華街で食べる事ができる、タンメンのような味でしょうか。

 なんとも懐かしい味がします。思わずギョーザと半チャーハンのセットを追加注文しました。ここでさらに発見。ギョーザがなんともさわやかなのです。店長に聞いてみると、にんにくの代わりにセロリが入っているとの事。営業のお仕事のサラリーマンがよく利用するお店のため、匂いが残らないように工夫したのだとか。なるほどこれはサラリーマンだけでなく、きっと女性にも嬉しい工夫でしょう。

 『自分が毎日食べられて、それでも健康でいられて、それでも飽きないものをお客様にも食べてもらう。』そう語る店長はこの道35年。味はもとより、見た目と健康が揃った料理をカウンターに並べて続けてきたのだ…と、真っ白なシャツで厨房越しに笑いかけてくれました。

 そして夜にもう一度、今度はマーボーラーメンをいただきました。超極細の麺がマーボーに絶妙に絡みます。マーボーというと非常に辛いイメージがありそうですがロジェさんのマーボーラーメンは辛みより旨みが強いものでした。食欲をそそりながらも、強すぎない優しい辛さと旨みが極細麺に絡まって、飽きのこない味わいになっていました。

 食後にコーヒーをいただきながら、店長の下積み時代の話を聞かせていただきました。本当に良いコーヒーは、どんなに技術を磨いても、『おいしいコーヒーを飲んで帰ってもらおう』という気持ちには敵わないのだと店長は言います。

 チェーン店が増え、おいしいコーヒーがマニュアルで作られる時代。その中でロジェは『このコーヒーは一度しか飲まれない。』という想いで、一杯一杯を大切に作っているのだと感じました。

 なるほど、カフェでありながらラーメン屋。カフェヌードゥル ロジェ。お店を出た後には、この不思議な組み合わせが妙にしっくりきているのでした。


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